1987年東京芸術大学音楽学部卒業、1990年同大学院修士課程修了。在学中、作曲を松村禎三、黛敏郎他の各氏に、ハープを篠崎史子氏に師事。現在は作曲家として、またハープ奏者としてソロ、アンサンブル、オーケストラなどで幅広く活躍中。また復元された古代アジアの大型ハープ「箜篌」(くご/原物は奈良正倉院収蔵)の演奏家の第一人者としても国内や海外での公演、音楽祭、録音等に数多く出演している。
1992年アメリカ「アスペン音楽祭」、1998年香港「アジア音楽祭」及び「循環するシルクロード」中国公演、2002年スイス「第8回世界ハープ・コングレス」「ジュネーヴの夏音楽祭」、2003年フランス「東西の出会い」(パリ日本文化会館)、2004年アメリカ「ミュージック・フロム・ジャパン30周年記念公演」(ニューヨーク・カーネギーホール、ワシントンDC・ケネディセンター他)等に出演。2012年2月にニューヨークで開いたリサイタル「箜篌の響き」(MFJ2012公演)は自作の新作「ひとであるあかしとして」(福島県飯舘村に捧げた作品)がNYタイムズ紙に「聴衆を深く突き動かした」と高く評価された。朝日新聞には「時空を超えた曲」と称賛された。1990年~1993年、白根桃源郷ハープ・フェスティバル音楽監督。2011年に初演された箜篌と雅楽の為の「花の宴(うたげ)」が好評を博し、2013年10月、神奈川県立音楽堂にて假屋崎省吾氏の舞台美術で宮内庁楽部のメンバーによる「東京楽所」と再共演(舞楽付きでは初演)。1995年福井ハープ音楽賞第2回国際作曲コンクール優秀作曲賞受賞。1992年から1999年まで文化学院芸術専門学校講師。大規模施設やイヴェントの作曲も手がけ、2003年開館した門司港・海峡ドラマ・シップの「海峡アトリウム」、2004年浜名湖花博の主催者庭園「ほほえみの庭」の作曲を担当。2005年愛知万博主催者公演「ユーラシアの響き」に出演。主なCDアルバムは「主よ、人の望みの喜びよ」(1996年)、「祈り・音楽・海」(1999年)、「レザレクション・ウィズ・ユー」(2009年)、「佐々木冬彦作品集(After 2011)愛について」(2017年)。「甦る古代の響き~箜篌」(1999年)はレコード芸術誌特選CDに選ばれた。